転職に年齢制限はある？

転職には、この年齢を超えると必ず無理という年齢制限はありません。
以前は28歳以上は無理だとか35歳を超えると難しいと考えられていましたが、年齢よりも経験やスキルが重要なため、年齢が高くても企業が求める経験やスキルを持っている人材なら転職できるチャンスはあります。

ただし、企業は年齢を高い人を採用することにリスクを抱えているという点は、これから転職する人なら覚えておきたいものです。
年齢が高い人よりも若い人を企業が好むのは、人材育成の可能性やポテンシャルが高いからです。
そうしたリスクを理解したうえで、「それでもこの人材を採用したい」と思ってもらえることが、年齢が高い人でも転職に成功する秘訣です。

そのため、年齢が上がれば上がるほど現職で手に入れた実績や経験をそのまま職務に生かせる転職が有利となります。
まったく経験がない業界や分野、職種への転職では「未経験者」となってしまうため、年齢が上がると成功するチャンスは低くなるでしょう。
もしも未経験の分野へ転職を希望しているなら、30代や40代まで待つのではなく、できるだけ20代の早いうちに転職するのが得策です。

年齢を重ねた人の転職では、即戦力となるかどうかという点はもちろんですが、管理職や役職としての役割を期待されることが多くなります。
求人募集に応募して面接を受けるというスタイルよりは、ヘッドハンティングのように企業側から気になる人材へ声をかけて条件を提示するというスタイルが多くなります。
もちろんその際にも面接はありますから、マネジメント能力に加えて問題解決や危機管理のスキルや実績についても、分かりやすく説明できる準備をしておきたいものです。

転職は早めの行動が大事

管理職や役職への転職なら、年齢を重ねた人でも実績と経験があれば転職に成功するチャンスはあります。
しかし一般的に、転職に成功するチャンスは残念ながら年齢とともに下がってしまいます。
特に正社員として転職したい人やスキルや経験に自信がない人だと、年齢は早い方が転職に成功しやすくなるでしょう。

もしも転職したいなと考えたら、まず最初にするべきことは「転職せずに部署の異動などで対応できないか」という点です。
キャリアアップしたいといった前向きな理由でも、人間関係でトラブルになってしまったというマイナスの理由でも、転職することなく異動で対応できれば企業にとっても自身にとってもウィンウィンではないでしょうか。

年齢を重ねた未経験の人が、経験のない分野や業界へ正社員として転職することはとても難しいものです。
どうしてもその分野で働きたいのなら、まずは契約社員とかパート、派遣など、非正規雇用から狙うという方法もアリです。
経験と実績を積み、即戦力として働ける自信をつけたうえで正社員として雇用してくれる企業へ転職すると良いでしょう。