30~40代の転職方法・PR編

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評価される自己PRとは

35歳前後での転職で求められる役割の多くは中間管理職として上司と部下の間に立ち、現場の指揮や監督をする能力となります。
また事業環境の大きな変化やそれに伴う戦略の見直しを実行し、また業績改善を実現するために現場をまとめるリーダーシップを発揮することも求められています。

では、何をアピールしていくのが必要になるのでしょうか。
まず考えるべきなのは、この年代のビジネスパーソンに備わっていなければならないスキルとは何か、ということです。
特に大事なスキルとして3つのスキルがあります。
まず第1に、戦略的に物事を同時進行するためのマルチタスク能力です。
目標達成のための計画を立てるにあたり、予算やスケジュールをはじめとして人員配置、想定されるトラブルやその解決法など全てを同時に考えながら準備を進め、予定外のことが起きた時にどう対処するのかといった、複眼的で戦略的な業務遂行能力が求められているのです。
第2のスキルとして、チームの力を引き出すためのコミュニケーション能力が挙げられます。
今は年下の上司というのも珍しくない時代になっていて、世代を超えて1つのチームとして共通の目標を達成しなければなりません。
同じチームとは言え、共通の認識と言語を有するようになるには、かなりの時間と労力が必要であり、その中でチームリーダーとしてチームメンバーとの意思疎通をはかり、個々の能力を引き出せるよう、細やかなコミュニケーションをとることを求められています。
第3に、重要な決断がくだせる判断力です。
進むべき方向が見えていたのに、リーダーが決断できなかったがためにビジネスチャンスを逃したり、トラブルが重大化してしまうという失敗はよくあることです。
これを避けるために正しい判断をする能力が求められるのです。

自己PRのコツ

戦略的にマルチタスクをこなした実績のアピールをする場合、具体的に取り組んだプロジェクトをいくつか選び、それぞれの目的や課題、成果と何を学んだかを同じフォーマットで書きます。
異なるプロジェクトでも同じ論理展開で連続して書かれていると、読みやすさはもちろん、読み手がアピールパターンに慣れてくるため、実績をリアルに印象付けやすくなります。
次に、チームメンバーの能力を引き出すコミュニケーション能力を持っていることをアピールするには、問題のあった部下のケースを引き合いに出し、何が問題でそれにどう取り組み、どのように改善されたのかについて具体的に書きます。
これらをきちんと書くことは、上司としての視点を持っているかどうかが問われるところでもあります。
最後に、重要局面での判断力についてアピールするには、会社や部署で起きた具体的な話をしますが、この時は直近の話を選ぶようにします。
今のポジションだからこそ求められる責任、難しい判断について話すことが大切なので過去の話をしても意味がありません。
必ずしもうまくいった話でなく、課題が残った話でも構わないので、リーダーとしてふさわしい考え方や捉え方が出来ているかが大切で、判断をしている時の心理状況をうまく伝えることが必要なのです。